使いやすいデザインこそが良い建築です

かなざわ店づくり大賞」や「いしかわインテリアデザイン賞」など数々の賞を受賞してきた設計のプロ。最近では、テレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」に出演し、数十年続く古い印鑑屋を住宅機能も備えたモダンな空間に生まれ変わらせて、全国の人々を驚かせた。
しかし、「建築ってデザインばかりが注目されがちだけど、本当は使い手にとって便利かどうかが一番大切なんです。だから、僕は常に使い手の立場で物事を考えます。そして、施主と自由に意見を出し合って、お互いを理解して初めて、良い仕事ができるんです。」と、持論を語る。
最も思い出深い作品は、大正時代の建物を改修した「山錦楼」(金沢市寺町)だそうだ。モダン建築が多い竹中さんにとっては初めての試みだったそうで、当初は「竹中にできるのか?」など厳しい批判もたくさん受けたと振り返る。しかし、竹中さんはこの作品で2002年にグッドデザイン賞を受賞し、全国にその名をとどろかせた。「プロなら何でもできて当たり前だし、建築の基礎さえしっかり積み重ねていれば、素材の違いなんて問題じゃないと思ってます。その結果がこういう形で評価されたのは、とても光栄です。」
現在は、中国で二千haに及ぶ巨大アミューズメント施設を建設中だ。しかし、「仕事の大小に関わらず、使う人のための建築にこだわっていきたい。そのためには、日々勉強しなければならないんです。」と謙虚に語る。そんな真面目さが、次の傑作を生みだしていくに違いない。

(「金沢情報」表紙/2004年4月7日)

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