持ち前のデザインセンスに頭脳と経験。施主の理想を的確に体現。
真っ白な外壁が青空に映えるモダンな建物。一見、住宅とは思えぬ無機質な外観である。
施主の思い描いていた新居像は、まさに「家らしくない家」であった。「多少不便でも構わない。モダンで美しい住宅を」。設計依頼にあたりデザインセンスを求めた施主は、
竹中健次氏の設計した商業施設を見て、心を決めたという。
無駄を削ぎ落としたシンプルな住まい。内部も、装飾はもちろん、桟や腰なども極力省かれ、すっきりとした様相を呈す。中二階に設けられたリビング中心の空間構成は、
家族との団欒のひとときを大切にしたいとの思いが反映されたもの。天井が高く、太陽光も清々しい居心地のよい空間である。
設計のプロとしての考えもあるゆえ、時には施主とぶつかることもある。「それでも最終的には、住まう人に納得してもらうのが大切」と竹中氏。持ち前の感性と頭脳、
経験を駆使し、施主とともに理想を追求する。一家の数々の希望は「竹中健次」というフィルターを通して一つの形となった。
(金澤 KANAZAWA STYLE 「こんな家に暮らしたい」より/2003年11・12号)
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