太陽光ふんだんに
卯野賢一さん(三四)=金沢市小橋町=の理想は、明るく、日中は照明を点灯する必要がない家。完成したばかりのこの新居は、願い通り、
採光に十分配慮した仕上がりとなった。
家族の団らんの場となるリビングの壁面には、大型のミラーガラスをはめ込んだ。カーテンやブラインドを閉めて外からの視線をさえぎる必要がなく、住宅密集地ながら開放感を満喫できる。
また、吹き抜けの玄関に接する廊下側には、ガラスブロックを用いた。
工夫を凝らしたのは、リビングだけではない。風呂の脱衣場の壁には、隣接のサンルームからの太陽光が射し込むよう、すりガラスを入れ、廊下の天井にもトップライトを設けた。
この家のもう一つの特徴は、やはりリビングにある。ダイニングキッチンとの間に階段三段分の段差を設け、あえて空間を分けてあるのだ。
キッチンに立つと、ダイニングは見えるが、リビングは死角になる。段差は、調理中に幼い子供が目の届かない場所に行かないようにと設けた「フェンス」なのである。
リビングは二十五畳の広さで、天井高も三m2と高く、身長一・八m2の卯野さんがゴルフクラブの素振りを出来るほか、子供たちの雨の日の遊び場にもなる。
三階は両親の居住スペースだ。
子育てにまで配慮した家だが、卯野さんはまだ独身。結婚後の「未来予想図」を胸に描き、建てた家である。「嫁さんになった人と相談しながら、使い勝手のいい家にしていきたい」と夢を膨らませた。
◎ ワンポイント
自由な発想で素材選択を
ガラスブロックは多くの場合、屋外に使われるが、卯野さん宅のように、室内に用いて明かりとりに役立てることも出来る。
強化プラスチックや鉄板、ステンレス、スライスした石などをリビングの壁に用いても良いと思う。家を建てる場合、建築材料に固定概念を持たないことが大切だ。
いろんな素材を組み合わせれば、自分流の面白い空間を造ることが出来る。
(北国新聞/2003年4月20日)
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