橋本邸(内灘町)
計算された機能性のなか、色使いや素材でのびのび遊ぶ
優れていると認められる建築物は、時代や使う人の特徴をうまく反映し、目的にきちんとそっているものだ。橋本邸には木・コンクリート・スチールの3種類の素材が使われているが、これは設計した竹中さんの意図による。
「橋本さん一家が3世代同居だということをうまく表現したかったんです」
特に玄関ホールではすべての素材が合流、それぞれの色合いでお互いをひきたてている。大胆な色使いが新鮮な印象だ。
一方、作りはいたって実用的。お客様が集い、リビングで皆がワイワイ賑やかなときも、疲れている人は奥の部屋で心おきなくくつろぐことができる。
デザインにはもちろん凝りたい。しかし機能性あってこその建築物。家は家族全員がずっと気持ち良く暮らせる空間でなければ意味がない。橋本邸はそれを、静かに語っているようだった。
(CLUB「いつかは住みたい、こんな家」より/1992年9月号)
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